小さなイエは未来を見すえたイエ創り
 
 
小さなイエはいろんな可能性をもっています。

・家が小さいので工事費が少なくなる。
作る面積が小さくなれば工事費も少なくなります。ただ小さくなるでけでは豊かさは得られません。
そこには合理性や心を満たしてくれるデザイン性、快適さを追求します。一生のローンを組むより
もっと文化的なことや子供の教育にお金を使ってほしいと考えます。


・家が小さいので建物自体が軽くなる為、地震に強い。
地震のエネルギーは重い家ほど加わります。重いものほど重力の影響を受けやすいのです。


・家が小さいと暖かくなりやすい。
暖かさはごちそうです。家が小さいと気積が少なくなります。その為暖房効率が良くなり光熱費が減ります。
さらに断熱性能を良くする事によって効率はぐんとアップします。


・家が小さいとエネルギー代が少なくなる。
家が小さくなれば当然電気代は減ってきます。今後世界が自然エネルギーに転換していく今、電気代も
バカにはなりません。極力少ないエネルギーで暮らしていける未来のイエを目指しています。


・家が小さいのでメンテナンスする場所が少なくなる為、建物の維持管理費が少なくなる。
当然ですが、どんな建物も維持管理が必要です。大きい家は使っていない部屋はどんどん物置になり、
使ってなくても維持管理が必要になります。使っていないのに直すのもなんだかもったいない気がします。


・家が小さいと家事動線が短いうえ、家事の作業効率がアップ
家が小さいと家事をする効率があがり、さらに掃除する部分も少ないので、家事の作業効率が良くなります。
その時間を別のことにも使える余裕が出てきます。


・家が小さいと庭が広くなります。
畑をしたり将来の増築予定の場所にしたり、木を植えたりと余暇の楽しみが増えてきます。


・家が小さいと家族が仲良くなりやすい。
家が小さいと家族が顔を合わせる場所が増えます。当然コミニュケーションも増えます。
子供の成長も家族で見守ることができます。喧嘩しても顔を合わせる時間が長いと仲直りもしやすいものです。



こう考えるには理由があります。

世の中は不景気がつづいています。不景気とは経済を健全で新たな未来の為に立て直す作業で、
社会の形態が変化します。

いままで一人で出来なかった事が、一人で出来るようになり、
大きい組織は解体され、個別化されたものがネットワークでつながって行く。

社会性が重視されながら個別の考え方も受け入れられる。
そんな社会になっていくように思います。

そんな社会背景のなか私たち生物は進化していきます。

私は進化とは、よりその環境に順応することだと考えます。

生物は進化の過程で、より少ないエネルギーで自分の体を経営していこうと、
極力エネルギーを減らしていきます。

そう考えると、今までの家のあり方も、大きい家に大家族で住むという環境から、小さくても
ネットワークが強化され、エネルギーを使わないものに変わるのは必然ではないかと
考えました。

確かに大きな家は権力や経済の象徴です。
しかし人の考え方や価値観や暮らし方も時代と共に変わっていきます。

そんな中、小さなイエに住むという選択肢もあってもいいのではと考えました。

今、自分に今出来ることは、それを必要だと思っている人に提供することだと考えています。


 
 
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